やや遠く(100m~200mぐらい先)の先行車が「なぜか」一瞬左右にふらつく、ということがあります。自車はあと十数秒でその場所に差し掛かります。こういう場合は、たいてい「先行車が意図的にそういう挙動をした理由」があります。
自車からは分からなくても、近づくと、例えば薄いベニヤ板が落ちていた、折れた枝があった、なにかに遮られて見えなかったが、左側に自転車などがいた、などの状況が分かります。
このように、遠くの先行車の挙動がおかしい時は、必ずそこになにか理由があると考えるようにしましょう。自車からは何も見えないからと、そのまま接近するのは危険です。ブレーキペダルに足をかけたり、少し減速したりするなどして、そこになにかあっても対応できるようにしながら接近しましょう。
片側2車線以上の道路で、前方が空いているのに隣の車線の車が不自然に止まっていたら、その車の前方(自車から見えない部分)には何かあると考えましょう。
特にトラックなどが停車していたら、脇を通り過ぎるときは、後ろから煽られようがなんだろうが、大きく減速し、場合によっては最徐行や一時停止するようにしたいものです。
トラックの陰から歩行者が飛び出した、なんてことになったら目も当てられません。「まさかこんなところを横断するとは思わなかった!」というのは、「修行不足」のドライバーの言葉です。
ちなみに、横断歩道直前の路肩に車が止まっている時は、その前に出るときには一時停止するのは道交法のルールになっています。
右折矢印が点灯した交差点で、直進車線は車列ができているが、右折車線はガラガラ。「よし、矢印が消える前に急いで右折しよう!」と加速するのはお勧めしません。
横断歩道で直進車線車両の陰からフライングの歩行者が出てきたら避けられません。
自動車の運転はやはり大変な作業です。ご安全にどうぞ。