高齢ドライバーの事故割合は平成29年には全体の17.9%を占め、今後も増加が推測されています。75歳以上の約80%が「車の運転に自信がある」と回答し、高齢ドライバーの多くが約80歳まで運転をしたいと考えている調査結果も。無理な免許返納を迫った場合には「家族との関係が険悪になる」「認知症が進む」「引きこもりになる」といった悪影響もあります。円満な自主返納のため「高齢者安全運転診断サービス(高安診サービス)」の客観的な診断を利用しましょう。
自動車の運転でよく道に迷う、車庫入れで接触事故を起こすようになった場合は認知症の疑いがあります。認知症は自動車の安全運転に必要な判断能力や認知能力を低下させるため、他者や同乗する家族を巻き込む交通事故を起こすリスクがあり危険です。また交通事故に限らず運転中に目的地や自身の居場所が理解できなくなり行方不明となるケースもあります。高齢な家族に運転を注意させて免許の返納を促すときは第三者による診断が重要です。
高齢者があおり運転の被害に遭わないために行うべき対策は3つです。
周囲の自動車から保護を受けるためにも、高齢ドライバーは車にもみじマーク(高齢運転者マーク)を表示して運転しましょう。また、車にドライブレコーダーを設置して「ドライブレコーダー撮影中」のステッカーを貼ることで、あおり運転の被害に遭うリスクを低減可能です。逆に、自身の運転が相手のあおり運転を誘発してしまうケースもあるので注意しましょう。
高速道路の逆走の約7割が65歳以上の高齢者によって引き起こされています。高齢者による高速道路の逆走には「判断力の低下」「認知機能の低下」「運転技術の過信」という3つの理由があります。高速道路の逆走事故では、高速道路の事故全体に比べ、死傷事故となる割合が約5倍、死亡事故となる割合は約40倍にもなります。高齢者による逆走の理由を具体的に解説し、高齢者が運転の現状を客観的に把握できるサービスをご紹介いたします。
認知、判断、操作の繰り返しの運転には、身体能力が大きく影響します。特に視覚は認知の重要な身体能力。加齢による視覚能力の低下は高齢ドライバーにとって最大のリスクです。また自覚しにくい筋力や柔軟性の低下が「わかってはいるけれど身体が言うことを聞かない」という反射機能の鈍化を招きます。また、認知判断能力の低下は大事故に繋がります。いつまでも安全に運転するために、客観的に運転を記録して診断してもらうのも一つの方法です。